2015年2月18日水曜日

アメリカの小学校のカリキュラムについての感想

帰国も間近なので、忘れないうちに感想をまとめておこう。

アメリカの小学校では、教科書はもらえるのではなくて、借りるだけ。それも同じ教科書が何年も使われるので、教科書に書き込みはせず、綺麗なままで返さなくてはならない。教科書は教室に備え付けで、授業のときに使うだけ。

このことはなんとなく知ってはいたのだけれど、教科書を持って帰らないので、親には子どもが学校で何を勉強しているのか分かりにくい。

それだけでなく、子どもが学校で今学んでいることを理解しているのかも確認しづらい(^^;

秋学期はスペリングのテストが毎週あって宿題としてやっていたので、単語リストに綴れない単語があるかどうかぐらいはチェックできたが、それぐらい。



時間割は低学年だとこんなものかな、と思わなくもないが、英語と算数が毎日、後は理科(Science)、社会(Social Studies)、図画工作(Arts)、音楽、保健体育(Health)が週に1回ずつ。

日本の小学校との大きな違いは、サイエンスフェアのときにちらっと書いたが、得た情報を自分なりに加工してアウトプットすることを重視している点だろうか。

サイエンスフェアのときは植物の成長の実験をポスターにまとめていた。他にも、各科目で学んだことについて、さまざまな作文を書いては持って帰ってきた。

それこそ毎日の宿題でも簡単な読書感想文を書かされるので、圧倒的に練習量が違う。



一方で、理科の授業では突然「細胞」の勉強を始めたりして、これは子どもの理解力をしっかり考えてカリキュラムが組まれているのかな、と疑問に思うところもあった。

日本の理科の場合、抽象的な理解が難しい2年生までは理科がないし、3年生からも実際に目に見えるものをテーマにして、実物を観察しながら学習が進んでいく。

長年、理論と経験に裏打ちされて、改良が続けられてきた学習指導要領で各学年に教えることがきっちり決まっている日本の方が、少なくとも知識の積み重ねという点では有利だろう。

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