2013年10月8日火曜日

グロービッシュ?

グロービッシュという言葉をご存じだろうか。以前、ビジネス週刊誌で取り上げられて話題になったことがある。

英語での綴りは"Globish"、詳しくはWikipediaの項目を見ていただきたいが、ここでは、人工的に簡素化された、という意味ではなく、英語がネイティブではない文化圏の人々が共通語として英語を使うときの英語という意味でのグロービッシュについて考えている。

きっかけは以前東南アジアに出張したときのことだった。

もちろん、共通語は英語。だが、気軽に使ったちょっとスラングっぽい言葉や慣用句が通じない、ということが結構あって、なんだか目から鱗が落ちる思いだった。

結構英語が流ちょうな人たちでも、あくまでも英語は外国語であり、あくまでもコミュニケーションのツールとして使っている。すると、どうしても膨大な英語の表現すべてをカバーすることはできない。基本的でよく使われる表現(プラス専門用語)をマスターする時点で、「これでじゅうぶん」ということになることが多いのだろう。

アジア人同士の場合、相手のアクセントの癖に慣れてさえいえば、ネイティブよりもむしろ外国人の方が英語での伝達力が増す、ということもあるのだろうなあ、と実感した。

親子英語でも、子どもの将来を考えた場合、どこまでの英語力を目標とするのか、ときどき考えながらいったほうが良さそうだ。日本に在住しながら学校・仕事で英語を使っていく場合と、英語圏に留学・就職するような場合とでは最適な英語力が違ってくる。

もっとも、グロービッシュといったところでブロークンな英語のままで良いということではない。どうせなら、少しの訓練で英語圏での英語に簡単にステップアップできるような、基礎のしっかりした会話力を目指したい。

また、これは話し言葉の場合で、読む・書く能力は別の基準になるだろう。

***

夜には図書館から借りてきているこちらの本を読み聞かせしてみた。

Bartholomew and the Oobleck: (Caldecott Honor Book) (Classic Seuss)Bartholomew and the Oobleck: (Caldecott Honor Book) (Classic Seuss)


面白い!ちょうど年齢的にもぴったり。だが、長すぎて時間が足りず…。後半はまた明日ということになった。

もう一冊はこちら。非常にばかばかしいのでお勧め、だが入手困難(^^; これも2年ぶりだが覚えていたらしく、帰宅して聞いたら自力読みしたそうだった。

Down on the Funny Farm (Step into Reading)Down on the Funny Farm (Step into Reading)


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4 件のコメント:

マンゴー さんのコメント...

うちはアジア圏、ヨーロッパ圏の非ネイティブと話す、あるいは書いたものを読む機会が圧倒的に多いのですが、やっぱりネイティブとは全然違いますよね。こちらのどんなボールでもきっちり受け止めてくれる安心感があるのはネイティブ、相手の理解度に応じて使う語彙や言い回しを変えていかないといけないのが非ネイティブ。口語はグダグダでも読み書きはスゴイという人がアジア人でも多いし、欧州人でも書いたものを読むとやはり「非ネイティブの文章だなぁ」と思うことも多いですね。

本当に必要なだけの英語力でじゅうぶん、と思ったらいくらでも線引きはできちゃうと思いますが、理想はやはり「ネイティブにもしっかり通用する標準的な英語力」です。大人も含めて……。精進します^^;

マリー さんのコメント...

いつも興味深く記事を拝読させて頂いております。
以前レゴのお話でコメント致しました、マリーと申します。

うちの子供たちオンライン英会話の
利用は最近までなかったのですが、
英会話の場として、
グロービッシュの交流会に参加してます。

非英語圏の方々とお花見をしたり、
料理(多国籍料理)を作りながら、
グロービッシュ英語で国際交流をします。
料理を通じて相手の文化を知る事が出来き、
楽しい時を過ごしながらおいしい料理も
食べる事が出来て一石二鳥です。

グロービッシュは2011年夏頃に知り、
英語をツールとして使っていた、
娘とグロービッシュ基本単語を
照らし合わせるとかなり合致していたので、
驚いた経験があります。

ネイティブにはなれないけれど、
ツールとしての英語を身につけるには、
グロービッシュ十分役立つと思っています。

長々とコメントを書き込んでしまい、
失礼致しました。

quincedaddy さんのコメント...

以前アイルランドに出張に行ったときに、日本人(私)、イタリア系スイス人、ウクライナ人、カナダ人、フィンランド人で毎日ミーティングしている中で、みんなアクセントとか発音とか全然違うのにきちんと会話ができて、いや~英語ってすごいな~、と思ったのを思い出します。確かその頃は「イングリック」という言葉があって、これがイングリックかーとおもったものです。国際会議などの場でも、もはやネイティブスピーカーより非ネイティブの方が多いと聞きますし、もう本当に英語は共通語なんだなと強く感じますね。

なおぱぱ さんのコメント...

>マンゴーさん

ネイティブにも色々いて、外国人と接し慣れていると外国人のアクセントの聞き取りも上手なんですが、ぜんぜん駄目な人もいますよね~。

できるだけ標準的なアクセントに近づけるのはそれなりにメリットがあると思います。もちろん、幅広い語彙と表現力も!

うちの場合もまずは親からです~(^^;

>マリーさん

コメントありがとうございます。

幼児期から英語をやっている子どもたちはごく早い時期にグロービッシュのレベルには達してくれると思います。

大人のためのグロービッシュの交流会というのはなかなかに魅力的ですね!

>quincedaddyさん

イングリックと言う言葉、初めて聞きました!

英米で話される現地語という役割を超えたところに、国際語としての英語としての意義があるのかな、と思います。