2012年2月26日日曜日

2年半の親子英語を振り返る(1)−バイリンガル教育の神話について

出張も4日目で、家から離れて取り組みも何もしていないと、ブログのネタがない(^^; こんなときは、ということで、今まで温めてきた企画、2年半の親子英語の実践を通して、見えてきたものについてちょっと書こうと思う。

なおに英語の取り組みを始めたばかりの頃は、早期英語教育やバイリンガル教育についての本をいろいろと調べ、「バイリンガル教育の神話」とされているルールというかノウハウについてよく考えてきた。

あれから2年半経ち、良い意味でも悪い意味でも迷いもぶれも変化もなくなった。そこで、昔の記事を振り返りつつ、今の私の考え方についてまとめてみよう。

1.母国語が確立する前に外国語を習得させてはいけない。

当時でも真に受けていなかったが、今でも馬鹿らしい話だと思う。

どの程度外国語に触れさせるか、というのが鍵になる。児童期のある時点で、いきなり前準備もなしに外国に行き、ゼロから言語を習得しなければならない、という環境に置かれたこどもたちが抱えうるトラブルについては各種報告がある。

幼稚園からずっとインターナショナル・スクールにいれるような高度なイマージョン環境の場合、日本語の能力、特に読み・書きには気をつける必要があるだろう、というのは想像に難くない。知り合いのお子さんがインターに行っていたが、漢字が読めなかった(^^;

このブログ的には、0歳なり3歳なりで始める早期英語教育ではどうか、というと、しっかりと日本の学校教育に行く限りにおいて、日本語に不自由などでるはずもない。実際、英語育児の諸先輩方のお子さんたちで日本語が不自由になった!というケースなど聞いたことがない。

つまり、親子英語として家庭で英語をやっても日本語には影響なんて出ない!

と断言したいところだが、そうもいかない。我が家は非常に例外的なケースだと思うのだが、なおの日本語は非常に怪しい(^^; 別の言語の語彙と文法を頭にいれることにより、大なり小なり、日本語と英語の間に相互に干渉が生じるのは事実だと思う。

ただ、この1年でずいぶんと日本語が優勢になってきているので、いずれにせよ、こうした問題は一時的なものだと思う。

英語にばかりかまけていて、母語である日本語がおろそかになってはならない、というのは常識だと思うし、そのための努力は英語に注ぐ労力と同等以上に必要になってくる。

2.母親(父親も?)が2カ国語を混ぜてはいけない。

この記事を書いた頃は、まだすべての日常会話を英語で、なんてのは無理だったので、私がかなり混ぜて話していた頃だと思う。当事者である私からみると、そのせいでなおが「混乱」していたということはなかった。

ただ、我が家の場合、英語担当は父親である私で、触れあう時間が非常に限られている。すると、もし可能なら私はすべて英語で話すのが望ましい、と考えて、なんとかそちらの方向に向けてきた。

結果、なおは英語が優勢になるまでになったが、そのせいで情緒的に不安定になった、とかそういうことはないと思う。なおが甘えん坊なのは、これはまた別の話。子どもの不安・緊張を示すサインのようなものもなし。

お母さんの場合、100%英語でとなると不安に感じる家庭も多いし、自分の英語力では無理と思う人も多いだろう。その場合は、どうしても英語を使わないといけない英会話教室や、スカイプレッスン、英語で遊ぶオフ会などを利用しつつ、親子では場面によって英語・日本語を切り替えていくしかない。

小学校に上がったぐらいから、親子の会話が英語の取り組みから外れる家庭がほとんどのようだ。

最初思っていたより遙かにのめり込んでしまった親子英語(とブログ)だが、少なくとも方針と信念に関してはぶれてはいないというのも再確認できた。

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